宝石
〜
「お父さん!!」
「エミリ!!」
宝石
−大人になったらか…−
そう思いながら無事リトルレディ−エミリを送り届けた。すると…
「 「アヤセ!!」」
「アヤセさん」
「アヤセ,お疲れ様」
そういいながら4人が少し離れたところからアヤセの傍に駆け寄ってきた。アヤセと 同じくロンダースの魔の手から無事親子の再会を見届けた後で…
「アヤセさん,それなんですか?綺麗ですね。」シオンがアヤセの手の中にある きらきらと光るものを見ながら言う。
するとアヤセはほんの少しだけ優しく微笑んで
「これは大事な宝石…だな」
「本とかよ」ドモンが手元を見る
「馬鹿。本物なわけね−だろう」そういって悪戯っぽく笑った。
「てめえ!!」
「まあまあ」こういう時なだめるのは大体竜也だった。
「さあ帰りましょう」ユウリに促され車に乗りこむ
「でも,よかったです。無事エミリちゃんお父さんにあえて」嬉しそうにシオン が言う。
「そうだよな。あんなちっちぇのに親父さん守ろうと必死だったもんな」とドモ ンが感心しながら言う
「きっと必死だったのね。…「お父さんだけは助けたい」って…彼女」ユウリは 窓のそとを見ながらいった。
「そうだね。でも,人の弱い部分に入りこむロンダ−ス。許せないよな。今回は 偶然アヤセがボディ−ガ−ド頼まれたからまだしも気付かなければあの親子…」それ 以上想像したくないように竜也が首を振った。
「犯罪は人の弱みに甘いワナをしかける時もあるものだから無くならないのかも 知れないわ」
「平和な時代はこねえのかね。まだ」そういいながらドモンが帽子を脱いだ。
「来るさきっと」そんな竜也の言葉に
「そうですよ。きますよ」4人は頷いた。
その夜…
アヤセは屋上で無数に輝く星を見ながら,煙草に火をつけエミリの言葉を思い出して いた。
「これ挙げるから…。お願いお父さんまでとらないで!!」
本当のエミリの言葉だったんだろう。
病気で母を無くしたエミリ。でも最初俺にもそんなところまったく見せずにひたすら 思いでの宝石のある山だけを目指していた少女。
母の言った
「宝石」
という言葉をただただ素直に信じたところは等身大の女の子だった少女
「大人になって本とに親父さんより大事な「宝石」見つける日が来るんだろう な」
−大人になったら−
って希望を胸にきっと少女は…
「ア〜ヤセ」
「竜也…」
へへっと竜也が隣に腰掛けコ−ヒ−をアヤセに渡した。
「ボディ−ガ−ド…レディ−のナイトお疲れ様」そう言ってアヤセの缶に自分の 間を少し当てるとコーヒーを飲み始めた。
「そのおかげで「未来の花嫁候補」もできたしな」
「えっまじ?」驚いたように竜也が目を丸くする
「ああ。まじ」
「だれだれだれ?」
「お前も見たろうが」
「もしかして…」竜也がアッと言う顔をすると, アヤセが黙って頷いた。
「「あいつが大人になったら」って言う約束でな」
「そっか。じゃあ…」そう言いかけて竜也はコーヒーを飲んだ。
アヤセは竜也の言いたいことは痛いほどわかっていたからあえてないのもいわずコー ヒーを飲んだ。
「俺もあいつに負けないようなかっこいい男になるさ。だろう」
「…ま,竜也には無理な話か。」
「ひどっアヤセ人が大人しく聞いてれば俺だっていい男になるさ」
「竜也さん,アヤセさん明日お仕事の依頼のお電話ですって」シオンが屋上に顔 を出す
「俺達の場合いい男になる前に明日の食費みたいだね」
「だな」
「お2人とも」
「はあい!」
「今行く」
大人になったらって約束したからまだくたばれないな。
そう思うアヤセだった
後書き−ふとエミリちゃんのとある番組の百○さんのことおもいだしちゃって「宝 石」って思い次第ですよね。
相変わらず素直なようなそうじゃないようなアヤセさんです
(樹里より)
しおんさんから頂きました! 「リトルレディ」後のお話です。
言われてみれば、エミリちゃんはアヤセに偶然会わなければ大変なことになっていたんですよね。
しおんさんのお話を読むと、TRのみんなは正義の味方だったんだということを思い出します。
TRのドラマ性に気をとられて、私はついつい忘れがち(苦笑)。最も重要かつ基本的なことですよねえ。
しおんさんらしいあったかいお話をありがとうございました!!
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